今回いただきました作業は、
サスペンションのオーバーホール。
OHLINSサスペンションのオーバーホールでございます。
OHLINS自体は今の時代それほど珍しいものではありませんが、
今回のお客様は、
ついてるボルトがほぼチタンボルト?!
アクスルシャフトまでチタンww
いやはやすばらしい・・
って私が昔お勧めしたものですがw
今回、オーバーホールに至った原因はOIL漏れ。
まだ下まで垂れるほどではありませんが、
片方滲んできましたし、
距離、時間管理的にもフロント、リア共にメンテナンスです。
そんなわけで、今回は、
レースでもお世話になっているサスペンション専門業者に、オーバーホールをお願いするわけですが、
ここで一言
サスペンションを外してそのままサス屋さんに送る人もいるようですが、
「NG」だと私は思います。
お金の問題ではなくて、
人にお願いをするという意味で、
やはり、なるべく綺麗にして、メンテナンスしていただきやすい形でお送りするのがマナーかと思います。
こんな感じで外すものは外し、綺麗にして依頼しましょう。
さて、オーバーホールをする際に、
勿論、現状のセッティングを確認するわけですが、
フロントは突き出し、減衰、バネレイト、イニシャル(プリロード)、油面があり、
リアも同様なメニューがあります。
ここで、皆さんが間違えやすい点ですが、
皆さん、
「減衰は一番しめた状態から数えるんですよ」
わかっている人は「当たり前」でしょうが、
これが結構わかっていない人が多い。
そして減衰を触るのに私が使用している工具はこちら。
PBさんのボールドライバー。
これがなかなかの仕事をする。
もう長年レースをやっていてこれがベストです。(もうちょっと短いとさらにベスト)
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そしてもう一つよく質問をいただくのがイニシャル(プリロード)
これをどのように数値化するのかというと、
イニシャル(プリロード)はスプリングの自由長-サスペンションについている状態のスプリングセット長。
です。
大体6~12mmとかになると思います。
セット長はこのようにセットされているスプリング長さを測定します。
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そして次にスプリングの自由長を図るため、スプリングを外します。
スプリングを外すのは「スプリングコンプレッサー」
うちはJ-TRIPさんの者を使用しています。
(いくつも試してJ-TRIPさんに落ち着きました)
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あとは、スプリング単体での長さ(自由長)を測定したら計算可能ですね。
さらに細かいことを言えばですが、
本来でしたら、セット長を図るのも、サスペンション長を図るのも、
サスペンションを伸ばした状態図るのが正しいです。
理由としては、サスペンションには「トップアウトスプリング」というものが入っており、
メインスプリングに反発する小さなスプリングが入っているため、
伸ばした状態が正規の数字、というわけです。
その話はまた別の機会に。
それでは、詳しくは動画で
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