今回は、
エンジン クラッチ作業をいただきましたので、
チェックの仕方、注意点について公開していきたいと思います。
YouTubeでもアップしていますので、ご覧ください。
早速、作業風景を見ながらご説明していきます。
まず、クラッチをチェックする上で、エンジンカバーを開けるので、
エンジンオイルを抜いておきましょう。
まれに、エンジンオイルを抜かなくても作業できる車種もありますが、
どうせエンジンを開けるなら、エンジンオイル交換を同時に行ってしまったほうが良いでしょう。
で、エンジンオイルを抜いたら、カバーを開けますが、
クラッチワイヤーがカバーについていますので、外します。
するとクラッチカバー単体になりますので、ボルトを外せば外れます。
一度も開けたことのないエンジンですと、純正ガスケットがへばりついて結構大変ですが頑張って綺麗にしましょう。
すると、クラッチが見えます。
見えましたね。
このクラッチハウジングという部品の中に、クラッチの板とクラッチスプリングが入っています。
まずクラッチスプリングを外します。
この時、スプリングをつなぐプレートが存在する車種もあります。
1つのボルトだけ外してしまうと、プレートに負荷がかかり、曲がってしまう可能性もありますので、
それぞれのボルトを均等に外していきましょう。
するとハウジング一番外側が外れます。
クラッチの板が見えましたね。
クラッチの板はフリクションプレートとスチールプレートが交互に入っています。
ハウジングも一番外のスチールプレートの役割をしている為、摩耗することがあります。
しっかりチェックしましょう。
また、ベアリングなどもはまっていますので、一緒に動きを確認しましょう。
そして、遂にクラッチの板を確認するわけですが、
まず目視で色を確認します。
走行距離や、使用方法により、スチールプレートが焼けてしまっていることがあります。
こうなってしまうと、いくら厚みが残っていても交換となります。
そしてそれぞれフリクションプレートとスチールプレートの数値を測定。
基準値と限界値はそれぞれサービスマニュアルに載っています。
限界値を超えそうでしたら交換しましょう。
|
そして清掃を行い、元に戻す際ですが、
組んであったように戻しましょう。
私は、クラッチプレートの溝や刻印を合わせ、いつも同じ位置で組むようにしています。
たとえ問題のない部品でも、些細な違いでフィーリングが変わることはよくあります。
同じ状態でいつも乗れるようにしてあげましょう。
そしてクラッチスプリングも測定します。
これも基準値と限度値はサービスマニュアルに載っています。
スプリングは当然力を入れて測定すると縮みます。
そっと当てて自由長を測りましょう。
最後にカバーを元に戻す際ですが、
合わせ面はこれでもかというくらい綺麗にしましょう。
面を出し、しっかり脱脂し、クランクケースの合わせ部分には液体ガスケットを塗ります。
ここを丁寧に行わないとオイル漏れの原因になります。
そして形になったらエンジンオイルを入れ、完成。
今回はワイヤリングもします。
始動チェックし、クラッチの確認をしたら完了です。
|
|
クラッチの確認は走行距離2万~3万kmくらいで確認しましょう。
というか交換しましょう。
滑り始めてからですと修理にお金がかかることもあります。
ハウジングの交換なんてなったらかなりの修理額です。
クラッチ。たまには気にしてあげてください。