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ECUマッピング 点火時期編

今日は、先日公開したエレクトリカルなネタが好評だったため、

その続きです。

 

お待たせしました、ECUマップのお話。

 

前回は、基本的な燃料調整のお話をしました。

 

 

ECUマッピングと言えば、燃料調整をする。というのは皆さんもご存知でしょう。

しかし、ECUは様々なものをコントロールしています。

点火時期、サブスロットルバルブ、ラジエーターファンコントロールなど様々です。

 

というわけで、今日は、点火時期のお話をしていきたいと思います。

皆さん、点火時期って聞いたことはあると思いますが、何が変わると思いますか?

すごーーく、ザックリ答えますと。

 

トルク、馬力、パワーが上がります。

ザックリしすぎた回答ですが、

初めてのかたに簡単に説明するとこういうことです。

実際に、点火時期をセッティングした車両に乗ってもらうと、わかると思います。

 

では、今回もマップを見ながらやっていきましょう。

これが前回ご説明するのに使用したマイクロテックのECUプログラムです。

これが燃料マップですね。

 

そしてこれが、今からお話しする点火時期のプログラムとなります。

見方は燃料マップと同じです。見方については以前の燃料マップの動画、ブログをご覧ください。

 

今、ご覧になっているのはフルコンピューターのマップですので、角度で表示されていますが、

これがサブコンピュータなどでは0と表示されています。

サブコンピュータですと純正数値より何%進角、遅角させるかというコントロールになります。

これは燃料マップでも同じです。

勿論フルコンピューターでも%でコントロールすることもできます。

 

重要なのは、純正の数値がいくつなのかわかるか、わからないのかという点です。

純正数値がわからなければ、どこまで攻めてよいかわかりませんよね。

そのため、燃料はともかく、点火時期を触るのには相応の知識とデータが必要なため、なかなか触る方もいません。

5%進角させた場合、何度進角しているかわからないからです。

 

燃料に関しては、極度に薄かったり、濃かったりすると症状に現れますが、

点火時期に関しては間違えるとエンジンが即座に壊れてしまいます。

大変危険です。

 

 

では、マップを触っていきましょう。

今回は簡単な方法をご説明していきます。

触る部分はどこかというお話ですが。

点火時期の変更で必要なのは一般的に、走行する部分です。

そのためアイドリングに使用しているこの部分は触らないようにしましょう。

エンジンブレーキやその他必要時に触りましょう。

そして、各、回転数、開度での調整はもっと難しいお話ですので、

今回は全体的に3度進角させてみます。

こんな感じですね。

遅角させたい場合は、逆に数字を減らします。

そして、注意するのは、変更した部分と、変更していない部分の境目です。

この部分は、境目からいきなり3度進角していることになります。

そのため、このような境目はなだらかにしてあげます。

急に3度進角するのではなく、間に進角1度や、2度を入れてあげます。

急に数字が大きく変わると、ドン付きや、おかしなフィーリングを生みます。

こんな感じですね。

 

また、進角する度数に関しては、車両の仕様、エンジンのスペック等によっても変わりますので、

あまり進角するとエンジンが壊れてしまいます。プロに聞きましょう。

 

また、少し細かいお話をすると、燃料もそうですし、点火時期もそうですが、

今では、各気筒、各ギアごとにコントロールできるコンピューターがほとんどです。

 

皆さん、エンジンが各気筒、同じマップで走っていると思っていませんか?

2気筒エンジンなどでは、1番と2番では全く違うマップが入っています。

そのため、1番と2番でプラグの焼け色が違っていても何も不思議なことではありません。

そんな事実を知ってしまうと、色々と悩んでしまいますよね。

 

サブコンピュータなどをとりつけられている方は、色々と遊んでみてください。

壊さない程度に。

 

セッティング等に関してご質問がある場合、ホームページのお問い合わせにてご連絡いただければ、

ご相談にのらせていただきます。

 

次は各センサーや、サブスロットルなどのお話をしていきたいと思います。

 

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